青幡神社の楠 詳細
読み方:あおはたじんじゃのくす |
指定区分:佐賀県指定天然記念物 |
学名:Cinnamomum camphora |
樹齢:300年以上 |
樹高:15m |
幹周:10.9m |
施設:駐車場 |
住所:佐賀県伊万里市東山338 |
難易度:★★☆☆☆ |
樹勢 :★★★★☆ |
撮影日:2023年11月4日 |
国道204号沿いにある青幡神社
目の前にある駐車場に車を停め鳥居をくぐると凄まじい巨木が現れた。
逸る気持ちを抑えクスノキを横目に先に参拝。
マメヅタがびっしり張りついた幹周り10m越えの太い幹
カチカチの地面に大きく広げた根も見ごたえがある。
主幹を失っているにも関わらず大枝が横へ上へ伸び
幹や大枝に大きく空いた洞からは、雨水が幹の内部に入り込み、幹の内部は腐食していることだとう。樹勢は決していいとは言えないかもしれないが、その迫力に圧倒された。
冷静に見れば大枝は幾度となく折れ、細い枝が触手のようにうねっている。
大きくなりたくてもなれない、でも生きるために省エネで枝葉を広げる。
周りに大きな木はなく、成長を邪魔されることはないが、環境はいいとは言えないかもしれない。ある人から、この神社は草がぼうぼうで除草剤を撒いたと聞いた。
クスノキが悲痛な叫びをあげているように見えたのはそのせいかもしれない。
除草剤を撒いた下にはクスノキの根が全域にあるはずなのだから。
できれば、もう少し柔らかい土壌で、手を入れてあげればもっともっと成長できるクスノキなのではと思えてならなかった。
帰り際、振り返ると国道から見えていたはずの町のシンボルツリーはプレハブ社務所が立ったことで見えなくなってしまっていたことにも気づく。なんでそこに建ててしまったんだろうか。
素晴らしい巨木に出会えた喜びと、悲しさ無力感が入り混じった複雑な気持ちで神社を後にした。
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