2023年7月15日、東北2日目
「巨木仲間との出会い」
この日、天気予報通り朝から雨は降っていて止む気配すらしない分厚い雲が覆っていた。ただ、前日まで山形・秋田に巨大台風が接近していたので中止の文字が脳裏をよぎっていた。そんなことを思えば若干秋田に逸れたことでこの日決行することができたことは良かったが、後にこの台風が自分の行く手を阻むことはこの時、想像もしていなかった。
待ち合わせは巨木好きならではのケヤキ番付 東の横綱「東根の大ケヤキ」
「はじめまして」のはずが、インスタで何度も顔を見てコメントしていたので初対面とは思えない自然な感じ。この感覚は現代のSNSの発展がなければ味わえなかっただろう。
みんなで最初に向かうことにしたのは、「松保の大杉」
自分は2週間以上東北で過ごすつもりだが、市川さん権田さんは2泊しその後、大阪と静岡へ車で帰るという超ヘビーなスケジュール。なので2人の行きたい場所を優先しガイドしてくれる小野さんに任せることにした。
この大杉は難所のひとつ、未舗装の細い林道を約8kmも車で走る。細い林道は対向車が来てもすれ違うことができないハラハラする道。おまけに雨でぬかるんでいるので四駆でなければ厳しいし詰まったら最後、JAFすら呼べるかも怪しい。
何度も天気予報や台風の状況を確認しながら進むことにした。
だが、朝から降り続く雨は一向に止む気配はなく林道を慎重に進む。
レンタカーでひとりで向かおうとしていたこともあったけど、ほんと辞めておいて正解だったと改めて思うほど、道は細くぬかるんでいた。
どんどん奥に進んでいく、幸いなことに草刈りをしてくれたばかりだったようで、少し道が開けている。そして到着した瞬間に雨は止み曇りとなった。
いったいこれはなんだ!もしかして一本のスギなのか?
美しい田園の向こうに「松保の大杉」が見える。近くで見たい!雨が止んでいる間に撮影したいと、はやる気持ちを抑え準備を整え向かった。
この松保の大杉は衝撃的で、この一本を見れただけでも山形に来たかいがあった。
一目見て、巨木図鑑に必ず入れると確定した巨木でもあった。
どのくらい撮影していたのか定かではないが二時間くらいは思い思いに撮っていたんではないだろうか。名残惜しい気持ちを抑え次の巨木に向かうことにした。
コメントを残す