
志布志の大楠 詳細
| 読み方:しぶしのおおくす |
| 文化財文化財指定:国指定天然記念物 |
| 選定歴:日本巨木ランキング10位 |
| 学名:Cinnamomum camphora |
| 樹齢:1200年 |
| 樹高:23.6m |
| 幹周:17.1m |
| 根廻り:32.25m |
| 施設:駐車場・トイレあり |
| 住所:鹿児島県志布志市志布志町安楽1523 |
| 難易度:★★☆☆☆ |
| 樹勢 :★★★☆☆ |
| 撮影日:2017年9月17日 |






幹周17.1m、南国に立つ日本屈指の大楠
鹿児島県志布志市志布志町安楽。
「し」が何度も続く、少し不思議な響きの住所に、日本屈指の大楠が立っている。
その名は「志布志の大楠」
幹周17.1m、根廻り32.25m。
国指定天然記念物であり、日本巨木ランキングでも第10位に入るクスノキの巨木です。
訪れる前、ネット上で見かけた写真からは、正直そこまで強い印象を受けていませんでした。
けれど実際に目の前に立つと、その印象は大きく変わります。
想像していたよりもずっと力強い。
南国らしい明るさをまといながら、幹には古木らしい深さがある。
空洞化が進み、傷みも見える木ではありますが、それでも全体から伝わってくる樹勢は弱くありません。
むしろ、傷を抱えながらも立ち続ける姿に、この木の凄みを感じました。
幹には大きな空洞があり、被蓋施工された部分も見られます。
正直なところ、状態としては少し心配になる部分もありました。
大枝には支えが入れられ、折れないように保護されていますが、根元や幹の内部を見ていると、これからも長く生きてほしいと願わずにはいられません。
それでも、四方八方から眺めてみると、この大楠は本当に表情が豊かです。
見る角度によって、荒々しくも見える。
堂々としても見える。
どこかユーモラスにも見える。
一本の木なのに、場所を変えるたびに印象が変わっていく。
鳥居や人と比べると、その大きさがよく分かります。
写真だけでは伝わりにくいですが、実物はかなり大きいです。
神社の境内はきれいに手入れされていて、巨木の周辺も見やすく整えられています。
駐車場やトイレもあり、巨木巡りとしては訪れやすい場所です。
一方で、少し複雑な気持ちになった点もありました。
賽銭を入れる場所が大楠の内部につながっていて、「大楠の精気をいただきましょう。おこころざし入れ口」と書かれた案内があります。
鉄パイプに賽銭を入れると、空洞化した幹の内部にある賽銭箱へ入る仕組みになっていました。

信仰の対象として大切にされているからこその形なのかもしれません。
ただ、空洞化が進んだ木の状態を見ると、巨木への負担は大丈夫なのだろうかと考えてしまいました。
志布志の大楠は、ただ美しいだけの巨木ではありません。
空洞を抱え、傷を持ち、それでも力強く立っている。
その姿には、整った名木とは違う、生々しい魅力があります。
南国の明るさと、古木の深み。
その両方を持った、鹿児島を代表するクスノキの巨木でした。
↑ Googlemapでの場所はこちら
コメントを残す