十二本ヤス 詳細
読み方:じゅうにほんやす |
指定区分:なし |
学名:Thujopsis dolabrata |
樹齢:300年以上 |
樹高:33.5m |
幹周:7.23m |
施設:駐車スペースあり |
住所:青森県五所川原市金木町喜良市 |
難易度:★★★☆☆ |
樹勢 :★★★★★ |
撮影日:2023年7月23日 |
謎多き12本の枝幹
巨木が好きな人なら一度は耳にし、見てみたいと願う十二本ヤスは、青森県ねぷた祭りで有名な五所川原市から車で40分程で到着する。
この十二本ヤスは、早朝の薄暗い時間から撮影したいと前日に五所川原市に宿泊し夜明け前の薄暗い中、車を走らせた。徐々に辺りが明るくなってくる天候は晴れ。
期待度が高いだけに、期待以上の巨木が現れるのか?それともふ~んという感じになるか。期待と不安が入り混じる中、未舗装の道を走っていく。
鳥居の前に到着した。いつになく緊張感がある。深く深呼吸をして階段をゆっくり登り始めた。
辺りは木々に覆われ薄暗い。狙っていたイメージの明るさだ。
視界に突如飛び込んでくる異形の巨木。天に鋭く突き出た十二本の支幹!
十二本ヤスだ!参拝を済ませ、呼吸を整えゆっくり一周見てまわった。
あまり感じたことのない感覚。これが樹齢300年程度とは到底思えない貫禄なのだ。恐れ多いというか、覇気が他の巨木と全く違う。
表現するなら王の子、巨木界の王子。といったところだろうか
この巨木があと数百年でどれくらい凄まじい巨木に成長していくのか。
見ることができないことが悔やまれるほど強烈な気を放っている。
幹回り6.0mというのはくびれた一番細い高さ1.3mのところを測った数値
一番太い幹は、10mは超えているだろう。そして太さだけでなく樹形が唯一無二。
奇樹どころか怪樹という言葉の方がしっくりくる。
案内板を読むと、新しい芽が出て十三本になると必ず一本枯れて、常に十二本となると記載されている。十二という数字は十二カ月、十二支、12時間、一年間に月の満ち欠けは12回と自然界や人間界に多く存在する数字。
何か絶対的な不思議な力が宿っているといっても過言ではない巨木と感じた。
東北の巨木を巡り10日目の朝、とてつもない巨木に出会ってしまった。
そしてその巨木が他の巨木よりも細いにも関わらず強烈な印象を残した。
行き方
今回、車で行けるのかどうかを知人に確認すると、最後の2kmは舗装されてない道となり、雨などでぬかるむことがあるから無難に歩くことをオススメされた。
実際、草が両サイドから生い茂り大きい車だと擦ってしまいそうだ。
ただ前日も晴れていたので車で突破することに。土はカリカリでぬかるみはなかったものの道が細く危ない道であることは間違いない。ぬかるむと四駆でも苦戦することもあるようです。
車で行くか歩きで行くかは慎重に判断されてください。
↑ Googlemapでの場所はこちら