
安平樹屋 詳細
読み方:アンピンシュウー |
学名:Ficus microcarpa |
樹齢:500年 |
樹高:不明 |
幹周:計測不能 |
施設:駐車場・トイレ・売店 |
住所:台湾台南市古堡街108号 No. 104, Gubao St, Anping District, Tainan City, 台湾 708 |
難易度:★★☆☆☆ |
樹勢 :★★★★★ |
入場料:大人50元・子供25元 |
撮影日:2019年1月2日 |









家を飲み込んだガジュマル
台南駅から西に20分程行くと德記洋行という外国商社だった資料館に着く。
イギリス・アメリカ・ドイツの商社だけあって西洋館漂う建物に歴史的な展示物が飾られています。
また同じ敷地内に安平樹屋があり、こちらは日本統治時代に大日本塩業株式会社が所有していた建物。
それが僅か100年近くで類を見ない程の巨大なガジュマルへと成長し、大きな建物を飲み込んでしまう勢いで成長し続けている。
屋根を突き破り、外壁・内壁ありとあらゆる場所にガジュマルが蔓延る圧巻の光景だ。
正直、ここにガジュマルの巨木がいることを知らなかっただけに、一眼レフも持たず携帯しか持ってこなかったことを非常に後悔した。
何故にここまで巨大化したのか考えてみたが、恐らく台南の暖かな気候、そして、高温多湿、川が近いことくらいしか思い当らないが、これほどのガジュマルは世界的に見てもかなり異質なはずだ。
大きな建物ごと自然に戻そうとする力が働いているとしか思えないほどで、あと数十年で建物であることもわからなくなるに違いない。
実際に見てほしい巨木のひとつ。
理解が追いつかない程の凄みがある。
また台南は親日の雰囲気があり、人々は私を見て笑顔で微笑んでくれたり手を振ってくれたりと非常に友好的なところが非常に心地よいものがあった。
1895年~1945年の約50年間、日本が台湾を統治しインフラ整備など、交通網を発展させたことで経済発展を後押しした。こんにちでも町のあちこちに日本を意識したおしゃれなカフェが立ち並ぶ若者に人気のエリアが点在する。
台湾は大きく分けて、台北・台中・台南と分類できるが台南が個人的には好き、発展途上のアジアの空気感。都会と田舎が同居するような台南は人々に勢いがあり楽しい街です。
↑ Googlemapでの場所はこちら
家を食べるガジュマル!何と生命力に溢れた樹でしょう!初めてハワイでこの木を見た時、上から垂れ下がっている根を見て、最初の芽はどこから出たのだろう?と不思議でたまりませんでした。家を食べられるように覆われても、木を守る台湾の人々の心の温かさ。これらの写真を見ながら日本の江戸時代の僧侶、良寛を思い出しました。良寛は家の床下から伸びる竹の子のために、床を剥いで竹を伸ばしたという逸話が残されています。家を覆うガジュマルを切り倒すことはできたでしょう。でもそうしなかった台湾の人々の心の深さに感動していますq
コメントありがとうございます。
不思議な木ですよね。同じ木でも杉や楠と概念が違うといいますか、別の種族のような気がしてなりません。
台湾は日本と同様、巨木が多く残る数少ない国のひとつです。特にこの地域は親日で歩いてるだけで手を振ってくれたりと嬉しくなります。
戦争の道具として使われた木材。それと同時に巨木が世界中から姿を消しました。そんな中、同じアジアで巨木が残っているのは私はすごく嬉しいですし台湾人の木を残す文化に敬意を表したいです。