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指宿神社のクス

yoji koyama · 2026年5月6日 · コメントを書く

指宿神社のクス

指宿神社のクス 詳細

読み方:いぶすきじんじゃのくす
別名:揖宿神社のクス
文化財文化財指定:鹿児島県指定天然記念物
学名:Cinnamomum camphora
樹齢:伝承700年
樹高:31m
幹周:8.6m
施設:駐車場50台・トイレ
住所:鹿児島県指宿市東方733
難易度:★★☆☆☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2017年9月16日
詳しいデータの見方はこちら
指宿神社
朱色が鮮やかな建物。魔除け・厄除けの結界があるとされています。
指宿神社のクス
友人とクスノキの比較
指宿神社のクス
緑が美しく様々な位置から見たくなります。
指宿神社のクス
大枝から生える枝を見ると生命力を強く感じます。

大楠が群生する、指宿の総鎮守

鹿児島県指宿市東方に鎮座する指宿神社。
正式には「揖宿神社」と表記され、古くから指宿の総鎮守として崇敬されてきた神社です。境内には楠の巨樹をはじめ、大銀杏、椋、那岐などの大樹が群生し、神社全体が深い森に包まれています。

指宿神社の見どころは、一本の大楠だけではありません。
樹齢700年以上と推定される大きなクスノキが8株も残っており、さらに樹齢500年とされる大銀杏・椋・那岐などもあわせて、鬱蒼とした社叢を形成しています。この森は「揖宿神社の社叢」として、鹿児島県の天然記念物に指定されています。

境内に足を踏み入れると、まず感じるのは一本の巨木の迫力というより、森そのものの濃さ。
大きなクスノキがいくつも立ち並び、枝葉が空を覆い、神社全体を静かな緑の陰で包み込んでいます。

樹齢700年を超えるクスノキが8株もある場所は、なかなかありません。
それぞれの木が独立した巨木でありながら、全体としてひとつの森をつくっているところが、指宿神社の大きな魅力です。一本の御神木を見上げるというより、700年以上の時間が積み重なった空間の中に立つ感覚に近いかもしれません。

指宿神社はJR二月田駅から徒歩約5分、JR指宿駅から車で約7分とアクセスも良く、駐車場もあります。指宿温泉や砂むし温泉と合わせて訪れやすい場所にありながら、境内に入ると街中とは思えないほど落ち着いた空気に変わります。

クスノキの生命力は強く、長寿の木として神社や集落の中心に残されてきました。
指宿神社のクスもまた、単に大きな木というだけでなく、この土地を長く見守ってきた存在。指宿の総鎮守としての神社の歴史と、700年を超える大楠の森が重なり合い、境内全体に神聖な雰囲気を生み出しています。

巨木巡りとして訪れるなら、一本ずつ幹の太さや樹形を見るのも良いですが、ここではぜひ少し引いて、森全体を眺めてほしい場所です。
幹、根、枝、葉、そして社殿。
それらが一体となって、指宿神社ならではの鎮守の森をつくっています。

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大汝牟遅神社の御神木

yoji koyama · 2026年5月6日 · コメントを書く

大汝牟遅神社の御神木

大汝牟遅神社の御神木 詳細

読み方:おおなむちじんじゃのごしんぼく
文化財文化財指定:なし
学名:Cinnamomum camphora
樹齢:1000年以上
樹高:22m
幹周:11.2m
施設:駐車場・トイレ
住所:鹿児島県日置市吹上町中原2263
難易度:★★☆☆☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2017年9月16日
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大汝牟遅神社
大汝牟遅神社の入口
大汝牟遅神社の御神木
神社右手を行くと現れるクスノキの御神木
大汝牟遅神社の御神木
根元付近に大きな洞があり柵で入れないようにしてあったが外れていた
大汝牟遅神社の御神木
神社の端に立っているため外側からみるとこんな感じです。

手を触れ祈る、千年の御神木

鹿児島県日置市吹上町に鎮座する大汝牟遅神社。

境内に入ると、朱塗りの社殿の近くに「願掛け御神木 南薩一の大楠」と書かれた案内が見えてくる。
その奥に立つのが、大汝牟遅神社の御神木である大楠です。

御神木は樹齢千年以上、幹回りは約11mとされ、鹿児島県内でも屈指の存在感を放つクスノキ。

近くで見ると、幹は大きく荒々しく、長い年月を耐えてきた迫力があり、
樹皮の凹凸、苔むした根元で神社の奥に静かに控えている姿が印象的です。

この御神木は願掛けの大楠としても知られており、願い事を念じながら御神木を撫で、その手で自分の身体の悪いところを撫でるとよい、という信仰も紹介されています。
巨木に触れて祈るという行為が、今も自然に残っているところが魅力的です。

そして大汝牟遅神社でもうひとつ見逃せないのが、参道東側に広がる「千本楠」
こちらは御神木とは別に、約20本ほどのクスノキが群生する社叢で、2023年には「日置市吹上町の大汝牟遅神社の『千本楠』社叢」として鹿児島県指定天然記念物に指定されています。

御神木の大楠が「一本の神木」としての迫力を見せるのに対し、千本楠は「森そのものが神域」という雰囲気。
大汝牟遅神社を訪れるなら、御神木だけでなく、参道の千本楠まで歩いて見てほしい場所です。

朱色の社殿、願掛けの大楠、そして龍のようにうねる千本楠。
大汝牟遅神社は、神話と巨木信仰が今も濃く残る、鹿児島らしいクスノキの聖地でした。

写真は2017年のもので少し荒いですがご容赦を

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光岡八幡宮の大樟

yoji koyama · 2026年4月24日 · 2 コメント

光岡八幡宮の大樟

光岡八幡宮の大樟 詳細

読み方:みつおかはちまんぐうのおおくす
文化財文化財指定:福岡県指定天然記念物
学名:Cinnamomum camphora
樹齢:300年以上
樹高:29m
幹周:9.2m
施設:なし
住所:福岡県宗像市光岡949
難易度:★★☆☆☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2023年9月16日
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光岡八幡宮拝殿
驚くほど静かな神社。拝殿は綺麗にされている
光岡八幡宮の大樟
拝殿横に佇むクスノキ。狛犬が見ているようだ。
光岡八幡宮の大樟
大地に大きく広がった根を張るクスノキ
光岡八幡宮の大樟
苔むした幹枝
光岡八幡宮の大樟
横から見ると右側の根が垂直に伸びる
光岡八幡宮の大樟
反対側から
光岡八幡宮の大樟
この躍動感がたまりません
光岡八幡宮の大樟
広角レンズで根を主役に撮影
光岡八幡宮の大樟
夜に歩いてますよね
光岡八幡宮の大樟
枝振りも見事!下にも上にも伸び伸びと成長している
光岡八幡宮の大樟案内板
案内板

今にも歩き出しそうな根を持つ大樟

強烈な見た目に惹かれて訪れた、光岡八幡宮の大樟。

静かな境内を進むと、拝殿横に一本のクスノキが立っています。

まず目を奪われるのは、幹ではなく根元。

大地を掴むように大きく広がった根は、まるで今にも歩き出しそうな姿。

末広がりに開いた根元には圧倒的な躍動感があり、ただ立っているだけなのに、生き物のような気配を感じます。

なぜここまで根が露出したのか考察してみました。

かつて根元に塀があり、それが崩れて土が流れたのか。

あるいは参道や境内の整備で周囲が削られたのか。

想像するほど、この樹形の不思議さに引き込まれます。

現在は柵があり、近くまで寄ることはできないのが少し残念ですが、それでも十分すぎる存在感。見る価値のある一本でした。

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平山天満宮の大クス

yoji koyama · 2026年4月19日 · 4 コメント

平山天満宮の大クス

平山天満宮の大クス 詳細

読み方:ひらやまてんまんぐうのおおくす
文化財文化財指定:福岡県指定天然記念物
学名:Cinnamomum camphora
別名:平山天満宮の大楠
樹齢:400年以上
樹高:32m
幹周:9.8m
施設:なし
住所:福岡県宗像市吉留
難易度:★★☆☆☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2023年9月16日
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平山天満宮の大クス
大きさ比較
平山天満宮の大クス
神社の上空はすべてクスの枝葉が覆いつくす
平山天満宮の大クス
苔やシダ、様々な植物が着生し鬱蒼としている
平山天満宮の大クス
クスと比較すると手水舎が小さく見えます

薄暗い境内を覆う、重厚なる大楠

福岡県にある平山天満宮。その境内で出会った「平山天満宮の大クス」は、強い存在感を放つ一本でした。

訪れた日は雨雲が空を覆い、境内全体が薄暗い空気に包まれていました。
人の気配はなく、鬱蒼とした雰囲気が静かに広がり、足を踏み入れた瞬間からどこか張りつめたような空気を感じます。そんな神社の中心に立つ大クスは、周囲の空気ごと抱え込むような重厚感をまとっていました。

この木でまず目を引くのは、その複雑な樹形です。
地表では根が大きく露出しながら四方へ広がり、そこから3本の幹が立ち上がっています。その姿には荒々しさと力強さがあり、長い年月を生き抜いてきた木ならではの迫力がありました。

さらに印象的なのは、境内を覆い尽くすほどに広がる枝葉です。
小さな神社の上に大きく枝を張り、空を覆うように葉を茂らせる姿は、ただ大きいというだけではなく、境内そのものを支配しているかのような雰囲気をつくり出しています。もともとの曇天もあって、その枝葉が落とす影は深く、この場所に独特の暗さと静けさをもたらしていました。

巨木を訪ね歩いていると、開放感や明るさを感じる一本に出会うこともありますが、この大クスはどちらかといえば畏れに近い印象を残します。
神社の静寂、雨を含んだ空気、そして重層的に広がる樹形。それらが重なり合うことで、平山天満宮の大クスはよりいっそう神秘的にうつりました。

静けさのなかに重みがあり、重みのなかに生命力がある。
平山天満宮の大クスは、そんな巨木でした。

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祇園社の大樟

yoji koyama · 2026年4月18日 · コメントを書く

祇園社の大樟

祇園社の大樟 詳細

読み方:ぎおんしゃのおおくす
文化財文化財指定:福岡県指定天然記念物
別名:男樟、青樟、祇園の大樟、須賀神社の大楠
学名:Cinnamomum camphora
樹齢:伝承700年
樹高:20m
幹周:10.8m
施設:駐車場
住所:福岡県朝倉市甘木873-5
難易度:★★☆☆☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2026年3月21日
詳しいデータの見方はこちら
祇園社の大樟
根の空いた部分に石碑?が祀られていました。
祇園社の大樟
祇園社の大樟
上部が肥大していることがわかります。
祇園社の大樟
奥に見える巨木と共に
祇園社の大樟
祇園社の大樟
現地の石柱には「祇園の大樟」と刻まれていました。

男樟と女樟、朝倉に並ぶ二本の超巨木

福岡県朝倉市の須賀神社(祇園社)に立つ祇園社の大樟
「安長寺の大クス」から、わずか200mほどの距離にある巨木です。

この祇園社の大樟と安長寺の大クスは、古くから夫婦樟とされ、男樟・女樟とも呼ばれています。
これほど近い場所に、二本の巨木が立っているというだけでも印象的ですが、さらに驚かされるのはその大きさです。

祇園社の大樟は幹周10.8m、そして安長寺の大クスは幹周12m。
どちらも単独で見ても十分に圧倒される規模

巨木としての迫力だけでなく、地域の信仰や物語と結びついて今に残されていることに、いっそう惹かれました。

ちなみに、こちらの祇園社の大樟は男樟とされています。
堂々とした立ち姿には力強さがあり、その呼び名にも自然と納得させられるような風格がありました。

それにしても、こうした巨木が次々に現れる福岡県の層の厚さには毎回驚かされます。
一本だけでも十分に訪ねる価値のある大樟が、わずかな距離を隔てて対をなすように残されている。そんな土地や自然の豊かさこそ、福岡の巨木めぐりの大きな魅力なのだと思います。

現地では「祇園の大樟」という名が刻まれた石柱も見られ、現在の名称とは異なる古い呼び名が今も息づいていることを感じさせます。
長い年月のなかで、この木が地域の人々に親しまれ、特別な存在として守られてきたことが伝わってくる一本でした。

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小山洋二 プロフィール

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