矢頭の大スギ 詳細
読み方:やずのおおすぎ |
指定区分:県指定天然記念物 |
学名:Cryptomeria japonica |
樹齢:300年以上 |
樹高:42.5m |
幹周:9.56m |
施設:駐車場・トイレ |
住所:三重県津市一志町波瀬7753−1 矢頭中宮公園キャンプ場 |
難易度:★★☆☆☆ |
樹勢 :★★★★☆ |
撮影日:2023年4月17日 |
高速一志嬉野ICを降り矢頭中宮公園キャンプ場に車を走らせる
山が近づくにつれ道はどんどん狭くなり、最終的には車一台しか通れない箇所があり、山間に入るといかにも谷を走っている感じで木々の樹高が高くなり、辺りはぐっと暗くなる。
道路の拡張工事をところどころでやっていたので数年後は、もっと走りやすい観光名所になっているかもしれない。
20分も走るとキャンプ場に着き、説明はいらない程、大きな矢頭の大杉が道路沿いに現れる。早朝だったが数人の人と出会ったので、辺鄙な場所だが意外と人は訪れているのかもしれない。
車から降りると川の音が聞こえ、あたりの湿度が非常に高く水分が肌にまとわりつく。木々にも苔がびっしりまとわりつく。
ゆっくりと見上げると先端は負傷し折れたようだが、その存在感ある樹高と10m近い幹周りが実に凛々しく素晴らしい。
看板には、こう記載されていた。
矢頭山
矢頭山は、今から一二六〇余年の昔、文武天皇のみ代に、役の小角という人が開いたという霊山である。一片の雲もなく晴れわたった或る日、小角が天の一方を眺め
ていると、にわかに二本の白羽の矢がとび下りてきで山の峰をかすめ麓の里に降下した。ぞれで小角はこの山を矢頭山と名づけて尊崇し蔵王権現を祀ったと言い
伝えている。
明治維新までは、矢頭権現と称し、全山百余町歩に数千本の老杉が茂って、千古の歴史を物語っていた。
仁玉峠には関所を設け、立派な楼門もあったという。「伊勢国司北畠家や.紀州徳川家は代々武運長久祈願所ともせられたが、何時の頃からか、矢頭神社と呼ぶ
ようになり、享保十三年には、延喜式内波氏神社として特に殺生禁断の制札を下付された、明治四十二年八月には、村社合祀のため、中宮を奥社として保存され
ることとなった」
由緒あるこの霊山は、高さ七三〇・八米で南から中ケ嶺(南ケ嶽)不動を嶽、風尾ヶ嶽、御峯地蔵嶽とそれぞれ峯が寄り合って高く聳えるから中勢は勿論北勢、南勢からも眺められ 漁船帰港の目標ともなっている。
津市一志町
数千本の老杉が茂っていたとある。戦争で切り倒されたのかどうかはわからないが叶わぬとはわかっていても見てみたかった。
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