花山歩道のハリギリ 詳細
指定区分:原生自然環境保全地域 |
学名:Kalopanax septemlobus |
樹齢:不明 |
樹高:不明 |
幹周:7.6m |
施設:なし |
住所:屋久島 花山歩道 |
難易度:★★★★★ |
樹勢 :★★★★★ |
撮影日:2009年7月20日 |
日本一のハリギリ
屋久島が世界自然遺産に登録されていることは皆さんご存じだろう。
その屋久島の南西に、日本に僅か5か所しかない原生自然環境保全地域に登録されている地域があることは意外と知られていない。
その原生自然環境保全地域に登山道「花山歩道」があり、散策することができる。
屋久島は多くの木を伐採し殆どが植林になっていて、数百年、数千年人の手が入っていない原生林は極僅か。
私は原生林の風景を見たくて、屋久島に来た時は花山歩道を歩く。
この「花山歩道」名前だけ聞くと花が咲く気持ちの良いハイキング登山道のように感じるかもしれないが、実は全く違う。GPSがなければ遭難してしまうような草木が生い茂った急勾配の中上級クラス登山道なのだ。
近年は台風により倒木が相次ぎ、閉鎖されている粗々しい自然のルート。
閉鎖されてなくとも屋久島のガイドも行きたがらないという話をよく聞く。
雨上がりなどの湿度が多い時は、足元と木の上から大量のヒルが迫ってくる。
時期や天候にもよるが3分立ち止まれば、ヒルが靴に何匹か登ってきている。
もし登山客を連れて行こうものなら血だらけで対処が大変だ。
日本一のハリギリの場所は、標高約1,300m。花山広場(標高1244.21m)~鹿之沢小屋(標高1553m)の間に聳え立つ。花山歩道の道中なのですぐに見つけることができる。
始めてこのハリギリの巨木に出逢った瞬間は、子供のように飛び跳ねて喜んだ。
屋久島の緑溢れる大自然の中、四方八方に光を求め枝を伸ばし、ひときわ存在感がある姿に感動し心が躍った。
縄文杉とはまた違った森の王様のような風格がある。
詳細データがネット上にない為、メジャーで測ると幹周7.6m、実際は数値以上の迫力がある。
登山初心者や体力に自信がない人にはオススメできない場所だが、トレーニングをして装備をしっかりして是非見てほしい名木。
■豆知識
ハリギリは、ウコギ科の落葉高木で広葉樹。
幹は直立し、高さ10〜20m、大きいものは30mになる。
別名、センノキ(栓の木)、ミヤコダラ、テングウチワ、ヤマギリとも呼ばれる。
コメントを残す