2023年7月18日、東北5日目
「ひとり旅」
早朝、お世話になった小野さんと別れの挨拶をした。
明日から仕事で千葉に戻られるそうだ。ここから、いよいよひとり旅。
本来、山形から秋田、青森、岩手と時計回りに巡る予定だったが、2023年7月14日から17日にかけ大豪雨となり秋田県が大打撃をうけた。
秋田市は冠水し交通マヒ、あちこちで土砂崩れ、先日行った権現山の大カツラのすぐ近くだった。少しズレていたら自分たちも豪雨の被害に巻き込まれていたかもしれない。山形から秋田へ北上するのを辞め、東の宮城方面に向かうことに変更した。
ただ、豪雨がそれたとはいえ、相変わらずの雨予報80~100%。降ったりやんだりが続く。
巡る順番を考え、近くに立つ大滝のカツラに向かった。
大滝のカツラに到着したが小雨が降っていた。巨木の前に立ったのに雨が止まなかった。どこかもう雨は止むものだと思っていたのに・・・しょうがない。このくらいの雨ならいけると三脚を立て遠隔リモコンのシャッターを押すと、シャッターが切れない!?
少し焦ったが電池切れだろうと近くのコンビニまで車を走らせ電池を購入し
「頼む復活してくれ!」と祈りながら電池交換。「動いた!!!」
本当に危なかった。毎回自分と巨木を一緒に写し大きさ比較の写真を撮っているのに、遠隔リモコンのシャッターが切れないと、毎回全力で走っては確認、走っては確認とすごく労力。急斜面だと距離もとれなくなってしまう。
コンビニがある地域でよかった。そしてカツラに戻ると・・・雨がやんだ。
できすぎたこの天気の展開に鳥肌が立っていた。
大滝のカツラの詳細はこちら
撮影を終え、じっくり眺め、もう一度斜面を上り景観を見ようとしたとき、背中から只ならぬ気配を感じ振り向くと、急斜面が見えた。
少し登るとその只ならぬ気配の持ち主が見えた。
もう一本の大滝のカツラである。
いつも巨木に行くときは、ネット情報をあまり読まない写真を見ないようにしているので、大滝のカツラが二本あることをすっかり失念していた。
こういったことはたまにあり、家に帰ってから凄まじく悔しいということがある。
危うく今回も山形の地でそれをやってしまうところだった。
その後、町に戻り山形県の最後となる津金澤の大スギを拝見して、蔵王の山を越え宮城県に向かうことにした。
巨木図鑑 出版の裏話10 東北編 へ続く
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