
北金ケ沢の大イチョウ 詳細






海風と雪を越えて立つ、日本一の大イチョウ
青森県深浦町、北金ケ沢の海沿いの町。
そこに、日本一のイチョウと呼ばれる巨木が立っています。
「北金ケ沢の大イチョウ」
国指定天然記念物に指定されている、日本を代表するイチョウの巨木です。
樹齢は1000年から1500年、樹高40m、幹周22m。
単一のイチョウとしては日本一の大きさとされ、日本巨木ランキングでも第3位に入る圧倒的な一本です。
実際に目の前に立つと、まず理解が追いつきません。
広角カメラでも収まりきらないほど大きく、一本の木を見ているというより、巨大な森の一部を見上げているような感覚になります。
幹は太く、枝は縦横無尽に伸び、樹冠全体がひとつの生き物のように広がっている。
これが本当に一本のイチョウなのか。
そう思わずにはいられないスケールでした。
特に驚いたのは、真横へ伸びる巨大な枝です。
支柱に頼ることなく、太い枝が横へ、斜めへ、さらにその先へと伸びている。
冬には雪が積もり、海からの風も強いはずの場所で、この枝ぶりを保っていること自体が信じられません。
横枝一本だけを見ても、普通の巨木とは次元が違う。
幹の周囲には、立派な乳柱も見られます。
イチョウの古木に見られる垂れ下がった気根で、この木には「お乳が出るようになる」という言い伝えも残されています。
巨木としての迫力だけでなく、信仰や暮らしと結びついてきた木であることも感じられます。
木の内部や枝の下に入ると、まるで海外の洞窟に迷い込んだような雰囲気があります。
幹、枝、乳柱、根。
そのすべてが複雑に重なり、ただ見上げるだけでは終わらない、探索するような面白さがありました。
北金ケ沢周辺には、この大イチョウだけでなく、別の大イチョウや関の甕杉など、巨木が点在しています。
海岸沿いの小さな町に、なぜこれほど力強い巨木が残っているのか。
その理由までは分かりませんが、この地そのものに強い生命力があるように感じました。
訪問したのは新緑の時期。
青々とした姿も圧巻でしたが、この木はやはり黄葉期にも見てみたい。
これほどの樹冠が黄色一色に染まったら、どんな景色になるのか。
想像するだけで、また訪れたくなります。
駐車場は徒歩1分ほどの場所にあり、トイレもあります。
ただし、停められる台数は多くないため、ライトアップや紅葉時期は混雑に注意が必要です。
北金ケ沢の大イチョウは、ただ「日本一」という肩書きだけの木ではありません。
雪、海風、長い年月を越えて、なお横へ横へと枝を伸ばす生命力。
一本の木とは思えない圧倒的な広がり。
そして、乳柱や言い伝えに残る信仰の気配。
名古屋から足を運んで、本当に良かったと思える巨木でした。
日本一のイチョウ。
そして、日本屈指の生命力を見せつける、青森の怪物級の巨木です。
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