
松山諏訪神社の大クス 詳細
| 読み方:まつやますわじんじゃのおおくす |
| 文化財指定:岐阜県指定天然記念物 |
| 学名:Cinnamomum camphora |
| 樹齢:伝承1000年 |
| 樹高:20m |
| 幹周:8.7m |
| 施設:なし |
| 住所:岐阜県海津市南濃町松山 |
| 難易度:★★☆☆☆ |
| 樹勢 :★★★★☆ |
| 撮影日:2026年3月8日 |
| 詳しいデータの見方はこちら |







山の神を感じさせる、荘厳なクスノキ
岐阜県最南部、三重県との県境に近い海津市南濃町松山に立つクスノキ。
周辺は山の斜面にみかん畑が点在する土地柄で、松山諏訪神社もまた山腹の静かな場所に鎮座している。神社へ至る道は軽自動車がやっと通れるほど細く、訪問時は麓に車を停めて約10分ほど歩いて向かった。
境内は非常に静かで、風と葉擦れの音がよく通る。社殿へ近づくにつれて、まず本殿上部に広がる大枝が目に入り、その時点でこのクスノキが只者ではないことがわかる。実際に対面すると、幹周8.7mという数値以上に、山中の社叢に根を下ろした古木ならではの存在感が強い。平地の開放的な場所で見る巨木とは異なり、周囲の地形や社殿との取り合わせによって、樹そのものの神聖さがより濃く感じられる一本である。
特に印象的だったのは、枝葉を大きく広げる姿が境内空間を包み込むように見えること。単に太い、古いというだけではなく、この場所の空気そのものを支配しているような樹勢がある。荘厳でありながら清々しく、見上げていると「山の神」という言葉が自然と浮かんでくる。地域の人々に崇められながら伝承1000年を生きてきたというのも、実際にその場に立つとよく理解できる。
巨木として見れば突出した数値だけで圧倒するタイプではないかもしれないが、山腹の社に立地すること、本殿越しに見えてくる演出性、そして境内全体に満ちる空気まで含めて味わいたいクスノキである。数字だけでは測れない、信仰の巨木らしい魅力を備えた一本だった。
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