2023年7月22日、東北9日目
「青森目指して」
快晴の早朝、一番に向かったのは志和稲荷神社
この神社は、多くの参拝客が訪れるのため人のいない早朝に訪問したかった。
静まり返った荘厳な雰囲気は、早朝の神社本来の姿と感じる。
予想通り誰にも会うことなく思う存分巨木を堪能することができた。
志和稲荷神社の大杉 ←詳細はこちら
この日は、北上しながら道中で巨木に寄っていく計画
秋田県境にある多賀神社に姥木という杉の巨木が立っている。
見たい一本だったので少し大回りしてでも行くことに、訪問すると驚いたのは木だけでなく神社自体にも驚きがあった。
多賀神社の姥木 ←詳細はこちら
そして岩手県の掲載候補としていた一本「子安地蔵尊かつら」へ
新緑の若葉に日差しが射し込み美しい姿を見せてくれた。
名木が多い岩手県。その中で全てを掲載することは難しい。ただこの巨木も一目見て心が震えたので採用と心の中に決めた。
子安地蔵尊かつら ←詳細はこちら
巨木を好きになった初期の頃。カツラの印象といえば、幹周の数値は大きくても一本じゃないしな~くらいの感じで良さがよくわからず、飛ばすことも多々あった。ただ数年後、その考えは間違いだったと気づく。
カツラの良さの感じ方は人によりますが、私は新緑の季節が素晴らしいと感じているので梅雨前に伺うことが多い。冬に見ても相当マニアじゃない限り、葉のない枝だけの姿に良さは感じられないのではないでしょうか。まだカツラの良さがいまいちわからないという人は、是非若葉が出揃う季節に行ってほしい。きっとその美しさに驚くことでしょう。
次に訪問したのは、高速を降りてすぐの小井田の千本カツラ
幹周21.3mという規格外の数値を叩き出した巨木。
弱っているという情報は知っていましたが、実際伺い驚愕。
小井田の千本カツラのリアルを届けるために記事にしました。
小井田の千本桂 ←詳細はこちら
東北ではたくさんのカツラと対面してきました。
そんな中、個性が炸裂していたカツラが古屋敷の千本カツラ。
木々の葉、辺り一面美しい草や苔。視界すべての風景が緑一色というくらい緑に包まれていて「美しい」とひとりつぶやく。
そして流れるような根は一瞬で心を虜にした。このカツラも巨木図鑑に掲載したい!
やはり岩手は選考が難しい。名木が多い県は選考が難しいが贅沢な悩みでしかない。
時が止まっているような空間で撮影を楽しみ、時間を気にせず鑑賞した。
古屋敷の千本桂 ←詳細はこちら
岩手と青森の県境周辺には、イチョウの巨木がたくさん点在する。
自分が訪問したのが7月なので当然紅葉していない真緑のイチョウだ。
それはそれで良いものなのですが、イチョウを紹介するなら黄金色のイチョウの方が魅力的ではないか。限られた時間の中で夏のイチョウをたくさんは掲載できないと思い、伺うのを断念した。
次は出版のことを気にせず秋のイチョウをじっくり楽しみたい。
また次来る楽しみが増えたと捉え次に向かう。
アクセスがしやすかったので三光寺イチョウへ訪れるも、気になる看板が無数に立っている。攻撃的な印象を受ける看板を見て、お寺がこんなことでいいのだろうか?
そんな疑問が湧く。ただイチョウ自体は樹勢が良くすこぶる元気な様子。
三光寺 イチョウ ←詳細はこちら
この後、「妻ノ神の古木」というカツラの巨木を目指し青森県三戸郡南部町鳥谷に向かった。あちこち走り回ったが全く見つけることができず住民にも出会わなかったので潔く諦めることにした。
というのも15時をまわっていた。残りの時間で掲載の有無に関係なく見に行こうと関根の松に訪問。民家が立ち並ぶ住宅街にあって驚いた。このHPを見てくださっている人には被ってしまう内容ですが、松は日本から最も早くなくなるであろう巨木。年々どんどん枯れているのが現状。幹周5m越えの太い松の木はほとんど残っていない。松は数十年後、あまり見れなくなるかもと考えているので今行きたくなってしまう。枯れてからの後悔するよりも、今見ておくことを考えるべきだ。
松は日本の風景にとても溶け込みあっている気がする。
関根の松 ←詳細はこちら
日もかなり地平線に近づいてきた。そろそろ宿をどうするか考える時間。
明日は、巨木がたくさんあるこの地域や東沿岸をまわるか、青森の代表格十二本ヤス周辺で宿をとり早朝から向かうか、迷いに迷って夕方から十二本ヤスが近い青森県五所川原市へ向かった。
これが最高の選択だったと次の日わかることとなった。
2023年7月21日 行動記録
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