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yoji koyama

本郷弓町のクスノキ

yoji koyama · 2024年10月16日 · コメントを書く

本郷弓町のクスノキ

本郷弓町のクスノキ 詳細

読み方:ほんごうゆみちょうのくすのき
別名:本郷のクスノキ、楠亭の大クス、弓町の大クス
文化財指定:文京区指定保護樹木
学名:Cinnamomum camphora
樹齢:600年
樹高:21m
幹周:8.4m
施設:なし
住所:東京都文京区本郷1-28-32
難易度:★☆☆☆☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2024年10月9日

本郷弓町のクスノキ
末広がりの根元から20m近くの高さまで伸びる幹
本郷弓町のクスノキ
東京都文京区のビルが立ち並ぶ中に立つクスノキ
本郷弓町のクスノキ
下から見上げる
本郷弓町のクスノキ
枝振りも素晴らしい
文京区のプレート
文京区保護樹木の案内板

東京の街角で、生き残り続ける奇跡のクスノキ

オフィスビルやマンションが立ち並ぶ、東京都文京区本郷。
東京ドームから歩いて5分ほどの場所に、本郷弓町のクスノキは立っています。

周囲は都会的な街並みそのものですが、路地をひとつ曲がった先に、突如として大きなクスノキが現れます。
初めて訪れる人なら、きっとその唐突な出会いに驚かされることでしょう。
それほどまでに、この木の存在は街の景色の中で際立っています。

クスノキの生育環境として見れば、決して恵まれているとは言えません。
根はアスファルトに囲まれ、十分に呼吸しやすい条件とは考えにくく、さらにビルの谷間では日照条件も良好とは言えないはずです。
それにもかかわらず、このクスノキはそうした不利をまったく感じさせないほど樹勢が良く、力強い姿を見せています。
都市の只中でこれほど健やかに生きていること自体、驚くほかありません。

さらに、この木の歩んできた時間を思うと、その存在はますます特別に感じられます。
東京は関東大震災や戦時中の空襲など、幾度も大きな災禍に見舞われてきました。
周囲一帯が焼け野原となった時代を経ても、このクスノキは倒れず、燃え尽きることもなく、ただその場所に立ち続けてきたのです。

土地の所有者が変わり、古い屋敷が取り壊され、木造の西洋館が建てられ、さらに時代が進むとマンションへと姿を変えていく。
街の景観も建物も移り変わるなかで、このクスノキだけは切られることなく生き残ってきました。
そう考えると、この木は生命力の強さだけでなく、並外れた強運をも持ち合わせた巨木だと言えるのかもしれません。

歴史の荒波にも、都市開発の変化にものみ込まれず、今なお東京の一角で青々と枝葉を広げる本郷弓町のクスノキ。
その姿には、単なる巨木としての魅力だけではなく、「生き残る」ということの重みと尊さが刻まれているように思えます。

このマンションの住民の方々が、毎日このクスノキを目にできることは本当にうらやましい限りです。
家の目の前に巨木がある暮らし。巨木好きにとって、それはひとつの憧れでもあります。

なお、このクスノキは、私が『マツコの知らない世界』に出演した際に紹介させてもらった一本でもあります。
都会の中にありながら、強く、美しく、そして奇跡のように生き残ってきた本郷弓町のクスノキ。
東京を代表する印象的な巨木のひとつです。

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巨木図鑑 出版の裏話 出版直前

yoji koyama · 2024年10月15日 · 2 コメント

2024年1月29日、自分の原稿が印刷段階に入り、あとは待つのみとなりました。


思い返すと2023年3月末に話をいただき、それから昨日までの10ヶ月間走り続けました。振り返ってみたいと思います。出版社からの要望以下のようなものでした。


・全都道府県250本以上の巨木を掲載してほしい。
・花の巨木を各県いれたい。
・多くの樹種を入れたい
・図鑑として出版したい。
・2024年春に出版は決定している。

課題感としてあったことは、
・まずどうやって250本の選定をするか?
・どうやって撮影するか?スケジュールは?計画は?
・花の巨木ってどれくらいあるのか?そもそもあるのかという調査。
・行ったことのない地域を効率よくまわるには?
・出版社の要望と実現レベルの差異をどう埋めるか。
・どういう原稿を書くか。
・仕事と撮影・編集の両立は可能か?
・休みなしでやり続けれるのか?
・初めての取り組みなのに300ページ位も実際にできるのか?
・妥協せずに完成するのか?
 などなど

様々な課題が山積していて、やることの膨大な量へ挑戦することにしたものの何度も座礁しかかりました。
ただ仕事を受けた以上、妥協をせずにどこまでやれるかが最大の課題でした。

巨木9,000本近くのデータベースを作るところから始め、巨木の場所を探し、Google Mapsにマッピングしていき、どうやったら短時間で効率的にやれるか考え抜きました。

ネット上で1本の巨木を探すのに1時間以上かかることや、実際行ってみて目的地についても巨木が簡単にみつからないこと、登山になることもあり。焦りの中で手を動かし、足を使い、移動時間はずっと考え、やっていくことで、今までの自分の限界ラインを遥かに超える移動量、撮影量、編集量となりました。

「まだ時間はある。」そう感じたことは一度もないくらいのひっ迫感の中、
身体か精神が先に参ってしまうのではという心配すらもありました。

割ときつい時間は長かったのですが、自分の知識、旅の技術、移動手段、検索能力、楽しみ方などがアップデートされていき、少しずつでも前進・成長している感覚も身についていきました。


何より、自分が好きなことに熱中できる状況、その機会を与えてもらったという喜びもあり、苦しさと楽しさが同居してる感じでした。

売れる売れない、いいわるいは評価なので、まだわかりませんが、10カ月間全力でやりきり納得いく今自分ができる最大を篭めることはできました。

出版社の要望には限りなく100%に近づけ制作し、自分のやりたかったことも篭め、何より手にとってくれる人のことを考え続け制作した自負があり、いい本ができ上がると感じています。

制限の中でやりたいことをやり、言い訳せずに詰めこんだことは今後の自分の財産とも感じます。「仕事が忙しくて」「休みが取れなくて」「カメラが壊れたので」「はじめてのことで」言い訳はいくらでもできる状況でしたが、結局その言い訳は、ブーメランのように自分に返ってくる。そして楽しみにしてくれている人、手に取ってくれる人への裏切りにも感じるので、笑顔になったり喜んでもらえる本にと、やり抜くことだけを考えて実行してきました。


長々書きましたが、〇〇だからできない。ではなく、どうやるか?どうすればできるか?ばかり考え続け行動さえすれば遠いゴールにもたどり着けるのだと感じた10ヶ月でした。

そんな巨木巡りと制作の二本立てで作り上げた巨木図鑑、手に取っていただけたら嬉しいです。

そしてあなたの旅の道しるべになれば幸いです。

巨木図鑑 出版の裏話17 東北編

yoji koyama · 2024年10月15日 · コメントを書く

2023年7月24日、東北11日目「東北巨木巡礼最終日」

この日は、岩手県盛岡市から宮城県を経由して山形空港へ向かう。

行きの道中でスルーした巨木を見て帰ろうと考えていた。

朝から一気に南下し八坂神社のイチョウを見に伺った。

八坂神社のイチョウ

八坂神社のイチョウ ←詳細はこちら

正直、数値に見合わない大きさだった。行きに寄らないという選択は間違いなかったと裏付けを取った感じだ。

次は、宮城県のトップに君臨する「樹林寺のカヤ」幹周18m

こちらも行きにスルーした巨木。幹周18mはどう考えても言い過ぎだと思っていたからだ。近いし裏付けも兼ねて訪問することにした。

樹林寺のカヤ

樹林寺のカヤ ←詳細はこちら

やはり数値どおりの迫力はなく、18mとデータ上ではなっているものの6mくらいでした。まぁ気になっていたことだったので、白黒はっきりして良かった。

最後、これだけは外せないと思っていたのが、東北に来て一番最初の巨木「猿羽根楯跡の親杉」この旅、唯一の雨での撮影であり、流れに逆らったことでタイミングを間違えたとも言える巨木。それを最後、晴れの姿を拝みたいと向かいました。

猿羽根楯跡の親杉

猿羽根楯跡の親杉 ←詳細はこちら

素晴らしい!最後見れて良かった。

これで心置きなく愛知に戻れる。ただパッキングして宅配業者に持ち込んで、レンタカーを返してとやっていると、ギリギリの時間になり滑り込んで飛行機に搭乗しました。

巨木図鑑 出版の裏話 東北編ここまでお付き合いありがとうございます。

この11日間まわって巨木図鑑に採用したのは20本でした。

この旅がなければもっと違った選定になっていただろう。当然のことながら名木もあれば肩透かしもありました。ただ実際巨木を見て感じたこと、地域の雰囲気や美しい景色、おいしい食べ物、温泉、ドライブと楽しいことをギュッと詰めた濃い旅になりました。

東北巨木巡礼は、自分の行動や感情をリアルに残しておきたいと書きとめました。

巨木の歴史や背景にはあまり触れず進んだので、今後ブラシュアップも兼ねて加筆していきたいと考えています。

巨木図鑑 出版の裏話 東北編 完結

巨木図鑑 出版の裏話 出版直前に残した言葉

樹林寺のカヤ

yoji koyama · 2024年10月15日 · コメントを書く

樹林寺のカヤ

樹林寺のカヤ 詳細

読み方:じゅりんじのかや
指定区分:県指定天然記念物
学名:Torreya nucifera
樹齢:300年以上
樹高:11m
幹周:18m
施設:駐車場
住所:宮城県大崎市岩出山下一栗宿40
難易度:★★☆☆☆
樹勢 :★★★☆☆
撮影日:2023年7月24日

樹林寺のカヤ
駐車場に車を停め少し歩くと高台にカヤが見える
樹林寺のカヤ
自分と大きさ比較
樹林寺のカヤ
枝は不朽もあり弱っているように感じた

宮城県の巨木No.1の実力とは、環境省のデータによれば幹周18mもあるという、18mと言えば、国内でもトップクラス縄文杉よりも太い。

ただ、株立ちの合計周を測っているだろうと写真で見て思っていたので訪れてみることにした。

実際、小高い場所に見えたカヤは、「ほ~」といった感じで驚きはない。

葉の付きがあまり良いとはいえず、全体的にスカスカ感がぬぐえない。

近くに寄ってみるも、立派ではあるが数値の迫力には及ばない。どこをどう測って18mになったのか?合計周だとしてもそこまでにはならない。実際は6mくらいという肩透かしでした。

そして一番気になるのが、ブロックや工具、竹などが無造作に置いてあることだ。もう少し丁重に扱ってもよいのでは?

お寺が管理しているのか、それとも県指定記念物だから県が管理しているのかわかりかねますが、もう少しもう少しだけカヤに対して目配りしていただきたいと思った次第です。

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八坂神社のイチョウ

yoji koyama · 2024年10月14日 · コメントを書く

八坂神社のイチョウ

八坂神社のイチョウ 詳細

読み方:やさかじんじゃのいちょう
指定区分:なし
学名:Ginkgo biloba
樹齢:不明
樹高:20m
幹周:11.3m(実際はもっと細い)
施設:駐車場
住所:宮城県栗原市金成大原木川畑102
難易度:★★☆☆☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2023年7月24日

八坂神社
参道
八坂神社の狛犬
なんとも愛らしい狛犬ではないか
八坂神社の拝殿
拝殿
八坂神社のイチョウ
八坂神社のイチョウ
八坂神社のイチョウ
一番凛々しく見えるのはこちらの顔
八坂神社のイチョウ

巨木が少ない宮城県、少しでも紹介しようと訪れた。

幹周11.3mとデータ上ではあるが、太いの一本とヒコバエの集合体でどう測っても11.3mは無理がある。実際は半分くらいの6mほどではないか?

少し期待外れという感じはあるが、樹勢は良く元気に育ってほしいものだ。

狛犬が可愛かったので少し和んだが、ここでもアブの襲来にあいました。

この季節のアブは殺気だっているので警戒が必要。むやみに草むらに入らないようにしないといけない。

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