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大谷のクス

yoji koyama · 2022年5月6日 · コメントを書く

大谷のクス

大谷のクス 詳細

読み:おおたにのくす
文化財文化財指定:国指定天然記念物
選定歴:新日本名木100選
称号:日本巨木ランキング10位
学名:Cinnamomum camphora
樹齢:伝承2000年
樹高:25m
幹周:17.1m
施設:駐車場あり
住所:高知県須崎市大谷
難易度:★★☆☆☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2021年5月4日
大谷のクス
大谷のクス
大枝の向こうに集落が見える。この木はずっとここで人々を見守ってくれている。
大谷のクス
大楠の下に休憩できるベンチがある。巨木で影が出来て涼しかったら最高だろうな。
大谷のクス
早朝、巨木の下でいい時間。
大谷のクス
こぶだらけの普通じゃない樹形。天候が厳しかったことわかる。
大谷のクス
台風で大枝が折れ修繕されている。折れる前の迫力は相当なものだっただろう。
大谷のクス
巨木に触れるだけでなく、中に入っていけます。
大谷のクス内部
巨木の内部は立てるほど高さがあり、小さな神棚が祭ってあります。

台風を越えて生きる、海辺の長老

高知県須崎市大谷。
海に近い集落の中に、幹周17.1mを誇る巨大なクスノキが立っている。

「大谷のクス」

国指定天然記念物であり、新日本名木100選にも選ばれている、日本を代表するクスノキの巨木です。
幹周は17.1m。日本巨木ランキングでは第10位に入る大きさで、縄文杉の幹周16.4mを上回るほどの太さがあります。

樹齢は伝承2000年とも伝えられています。
高知県の海辺に立つこの木は、これまで幾度となく台風の直撃を受けてきたはずです。

実際、大きな枝を台風で失い、修繕された跡も残っています。
それでも倒れることなく、今も集落の中で大きく枝を広げている姿は、ただの巨木というより、長い時間を生き抜いてきた存在そのもの。

まさに、巨木界の長老のような一本でした。

近くで見ると、幹はこぶだらけで、普通のクスノキとはまったく違う姿をしています。
荒々しく盛り上がった幹、深く刻まれた樹皮、台風に耐えてきた傷跡。
そのどれもが、この木が過ごしてきた年月の厳しさを物語っているようでした。

大谷のクスは、外から眺めるだけではありません。
幹の内部に入ることができ、中には小さな神棚が祀られています。

巨木の中に入るという体験は、何度味わっても不思議です。
外から見ていた大きな木の内側に立つと、木を見ているというより、木に包まれているような感覚になります。

早朝に撮影していると、近所の方が声をかけてくれました。

「もう中に入ったかね?」

「はい、先ほど中に入ってお参りしました」

「中で回ったかね? 回ったらいいことあるから回ってみなさい」

そんな、お告げのようなやり取りがありました。

最初は「中で回る」とはどういう意味か分からなかったのですが、実際に入ってみると、入口と出口があり、内部を通り抜けるように回れることが分かりました。
もちろん、その場で自転もしてみました。

その後、良いことが頻繁に起こっている気がするのは、あの時のお告げのおかげかもしれません。

巨木そのものの迫力も素晴らしいですが、大谷のクスで印象に残ったのは、木と集落の距離の近さでした。
大枝の向こうには家々が見え、木の下には休憩できるベンチもあります。

特別な観光地というより、地元の人たちの暮らしの中に自然にある大楠。
長い年月、この木は集落を見守り、集落の人たちもまた、この木を大切にしてきたのだと思います。

台風に傷つきながらも、なお立ち続ける大谷のクス。
その姿には、巨木の強さだけでなく、どこか優しさもありました。

日本の名木と呼ぶにふさわしい一本です。

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高知 国指定天然記念物, クスノキ, 楠, 樟

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