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巨木の世界

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屋久島

翁杉

yoji koyama · 2023年2月23日 · 4 コメント

翁杉

翁杉 詳細

読み方:おきなすぎ
文化財指定: 国指定特別天然記念物(屋久島スギ原生林として )
学名:Cryptomeria japonica
樹齢:2,000年
樹高:23.7m
幹周:12.6m
施設:なし
住所:大株歩道(標高1000m)
難易度:★★★★☆
樹勢 :★☆☆☆☆(2010年9月10日倒木)
撮影日:2008年6月17日(倒木前)、2016年4月3日(倒木後)
翁杉
翁杉

2,000年の幕を下ろした翁杉

2010年9月10日、大株歩道に聳えていた翁杉は高さ約3mの部分から折れ、登山道とは反対に倒れました。
倒れた原因ははっきりと分かりませんが、幹部の断面の90%は腐食して空洞化していたためと言われています。

現在も倒木した翁杉はそのまま斜面に横たわっており解説の案内板が設置されています。

倒木直前の2008年に元気な姿を見れ写真に収められたことは、本当に良かったと思います。

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白谷雲水峡 くぐり杉

yoji koyama · 2023年2月23日 · コメントを書く

くぐり杉

くぐり杉 詳細

文化財指定: 国指定特別天然記念物(屋久島スギ原生林として )
学名:Cryptomeria japonica
樹齢:不明
樹高:22.0m
幹周:3.1m
施設:なし
住所:白谷雲水峡 太鼓岩往復コース 標高850m
難易度:★★★★☆
樹勢 :★★★★☆
撮影日:2008年6月17日

くぐると良いことあるかも!

よく勘違いされる「くぐり杉」「二代くぐり杉」と同じような名前が2つ。

どちらも白谷雲水峡・太鼓岩往復コースにあり「二代くぐり杉」と「くぐり杉」は非常に近くに立っている。

屋久島ガイドオフィス山岳太郎さんの地図が非常にわかりやすいので見てみると良いと思います。

白谷雲水峡map

白谷雲水峡案内図でいうと⑪番がくぐり杉の場所です。

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花山歩道のハリギリ

yoji koyama · 2023年1月22日 · コメントを書く

花山歩道のハリギリ

花山歩道のハリギリ 詳細

文化財指定:原生自然環境保全地域
学名:Kalopanax septemlobus
樹齢:不明
樹高:不明
幹周:7.6m
施設:なし
住所:屋久島 花山歩道
難易度:★★★★★
樹勢 :★★★★★
撮影日:2009年7月20日
花山歩道のハリギリ
花山歩道のハリギリ
花山歩道のハリギリ
花山歩道のハリギリ

日本一のハリギリ

屋久島が世界自然遺産に登録されていることは皆さんご存じだろう。

その屋久島の南西に、日本に僅か5か所しかない原生自然環境保全地域に登録されている地域があることは意外と知られていない。

その原生自然環境保全地域に登山道「花山歩道」があり、散策することができる。

屋久島は多くの木を伐採し殆どが植林になっていて、数百年、数千年人の手が入っていない原生林は極僅か。

私は原生林の風景を見たくて、屋久島に来た時は花山歩道を歩く。

この「花山歩道」名前だけ聞くと花が咲く気持ちの良いハイキング登山道のように感じるかもしれないが、実は全く違う。GPSがなければ遭難してしまうような草木が生い茂った急勾配の中上級クラス登山道なのだ。

近年は台風により倒木が相次ぎ、閉鎖されている粗々しい自然のルート。

閉鎖されてなくとも屋久島のガイドも行きたがらないという話をよく聞く。

雨上がりなどの湿度が多い時は、足元と木の上から大量のヒルが迫ってくる。

時期や天候にもよるが3分立ち止まれば、ヒルが靴に何匹か登ってきている。

もし登山客を連れて行こうものなら血だらけで対処が大変だ。

日本一のハリギリの場所は、標高約1,300m。花山広場(標高1244.21m)~鹿之沢小屋(標高1553m)の間に聳え立つ。花山歩道の道中なのですぐに見つけることができる。

始めてこのハリギリの巨木に出逢った瞬間は、子供のように飛び跳ねて喜んだ。

屋久島の緑溢れる大自然の中、四方八方に光を求め枝を伸ばし、ひときわ存在感がある姿に感動し心が躍った。

縄文杉とはまた違った森の王様のような風格がある。

詳細データがネット上にない為、メジャーで測ると幹周7.6m、実際は数値以上の迫力がある。

登山初心者や体力に自信がない人にはオススメできない場所だが、トレーニングをして装備をしっかりして是非見てほしい名木。

花山歩道のハリギリ
2013年撮影時

■豆知識
ハリギリは、ウコギ科の落葉高木で広葉樹。

幹は直立し、高さ10〜20m、大きいものは30mになる。
別名、センノキ(栓の木)、ミヤコダラ、テングウチワ、ヤマギリとも呼ばれる。

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屋久島 冒険記 七尋杉を捜して

yoji koyama · 2023年1月8日 · 4 コメント

2020年5月にNHKで放送されたダーウィンが来た!「屋久島 伝説の超巨大杉」で七尋杉を知り屋久島へ飛ぶことを決めた。

七尋杉

NHKが総力を挙げ、飛行機からレーダーで解析をしたりする様子を「すごい巨木が発見されてしまうかも」と不安と期待が入り混じった感情で見ていた。その番組で天空杉と七尋杉と名づけられた巨木の存在を知ることとなる。

今まで何度も訪れている屋久島。地図を広げ等高線を眺めては巨木のありそうな地形にあたりをつけ登山道をはずれ捜す。そんな当たり前というかアナログなやり方で縄文杉以上の日本一の巨木をあると信じ捜し続けている。

未だ見ぬ巨木捜しと七尋杉を合わせて捜してしまおうというのが今回の旅。七尋杉の場所は非公開だったが、的は絞れていたので発見できると考え、数日時間を少しとることにした。

1人で行く予定だったが、友人隆通とロッジの店主トシとの話の中で一緒にいくという流れになり3人で入山することになった。

屋久島七尋杉を捜して

七尋杉を捜す時間は2日間として食料を詰め込み、辺りが暗いうちにロッジを出て荒川登山道に立った。

うっすらと辺りが青く染まってくる中、トロッコ道を歩き等高線が緩やかですぐに尾根に出れそうなルートを捜す。

しばらくし見つけた場所は、いかにも屋久島らしい苔が一面に生い茂る「もののけの森」のような雰囲気。ただ小さな小川が流れ足元は悪い。いきなり靴がぐしょぐしょになるのはよろしくない。というより嫌だ。少し戻り急勾配だが尾根に出やすい最短ルートを登ることにした。木々を掴まないと登れないような勾配に、隆通は早々に息が上がりばてている。1.5時間くらい登り少し開けた場所をみつけベースキャンプを張ることにした。隆通はこの時点で自分が足手まといになると判断しベースキャンプで待っているという。自称ベースキャンパーの誕生だ。

当然、登山道のない山は荒行だ。ひたすら藪をかき分け等高線を読んでひたすら歩く厳しいもの。そしてその先には登頂の達成感もなく巨木もないような場合も当然のようにある。同行を強要せず2人で進むことにした。

まずは山の地形を把握し、どのあたりに巨木が出るか考え進む。長年巨木を追ってきた経験を信じるしかない。

尾根を藪をかき分けながら歩き注意深く周囲を見渡す。尾根歩きというと見晴らしが良く風が快適。そんなイメージもあるかもしれないが、実際はそうはいかず、登山道がないと木々や藪が行く手を邪魔しする。

山頂を越え、堆積する落ち葉を滑るように下るも予想した座標には巨木の気配はなかった。

次のポイントに向かう

屋久島七尋杉を捜して

伐採された巨木の切り株など明らかに巨木の片鱗がある。

屋久島七尋杉を捜して

どれも伐採されていなければ、見事な巨木だったに違いない。

屋久島は400年程前から伐採が始まり、ほとんどの巨木を切り倒し年貢やお金に変え生活していた。1590年頃、京都の都方広寺大仏殿造営のための屋久杉材を大坂へ運んだという話は有名だ。ウィルソン株も豊臣秀吉が命じて切らせたという。過去のことだから何ともならないのはわかっていても大きな切り株を見るたびに胸が痛む。

早朝から15時くらいまで歩き続けた。日が落ちる前にはベースキャンプへ戻らないといけない。山頂へ戻りベースキャンプへ下る。1日に2回も山頂に着くとは貴重な経験だ。ベースキャンプでは夜は遅くまで3人で1日の山での話に花を咲かせた。

2日目

早朝、朝食を済ませ、昨日の巨木切り株地域へ向かう。

昨日とは少しルートを変え急斜面を降りていると現れた根上がりの大きな切り株。

屋久島七尋杉を捜して

土が流れて根上がりになったと思われる巨大な根っこ。

屋久島七尋杉を捜して

根の下は人が通れるくらいの大きさがある。

昨日の巨木切り株のあったポイントを重点的にまわる。

見落とさないようにローラー作戦で歩いていくと・・・

二代目末広杉
末広杉 バディを組んだロッジ店主のトシ

超巨大な巨木が目の前に現れる!「デカい!デカいぞ!」テンションが上がる。

巨木の切株の上に芽を出し、根を張り、末広がりに根を伸ばし、この形になったようだ。

この名もなき木を「末広杉」と命名

末広がりは縁起がいいとされる。きっとこの木をみつけた人には福が訪れるに違いない。

屋久島七尋杉を捜して

こうして伐採されず立っている木は400年以内の樹齢

屋久島七尋杉を捜して

この地域だけでも数日撮影したいと思うほど見事な巨木をたくさんみつけることができた。この巨木も相当な幹周をしている。次回はメジャーで測りたい。

屋久島七尋杉を捜して

屋久島の木々は倒木しても何度も新しい芽が出て再生する森がある。倒れたら終わりではない自然の循環が素晴らしい。

屋久島七尋杉を捜して

切り株から斜めに力強く伸びる木。二本が根元で融合した合体木か?それとも一つの木だったのか?いずれにしても幹周10mを越える巨木だったことは間違いないだろう。

屋久島七尋杉を捜して
屋久島七尋杉を捜して
今にも動き出しそうだ。

屋久島でしか見れない樹形の巨木。

屋久島七尋杉を捜して

真っすぐ伸びる木は切り株に根付いた二代目と見て間違いないだろう。

屋久島七尋杉を捜して
切り株に新芽が生えた様子

数百年で後ろの巨木のような姿になるのだろう。

普通に森を歩いているだけで、屋久島を実感する。苔で覆われた美しい切り株、少しオドロオドロしい巨木。綺麗な川、虫の声、ありのままの自然。

屋久島七尋杉を捜して

朽ちた巨木、切り株、若い巨木はみつかるも七尋杉は発見できない。

気がつくと時間だけが過ぎ、15時になっていた。

最後の望みを捨てず帰りながら捜すことにしたが、巨木の気配が消え遠ざかっている感覚が襲う。

「出会えないのか?みつらないのか?」気持ちが焦る。

屋久島七尋杉を捜して

足を止め川の岩場でタバコに火をつけた。

焦った時は冷静さを失い怪我をすることがある。

タバコを吸い地図を見てリラックスして考えることにした。

2日間歩き続け、気になる箇所はまわり尽くしているように思えていた。

指で地図をなぞり考え、ふと目線を地図から外した。その瞬間閃いた! 

「あの崖を登った場所は調べていない!」

時間的にも最後のチャンスだ。1人で行くことをトシくんに伝えカメラだけ持ち崖を足早に登る。

屋久島七尋杉を捜して
オウムのような木々が今にも動き出しそうに構えているようだ

登りきると少し開けた台地のような地形に出た。焦る気持ちを落ち着かせながら森を小走りで見てまわる。

巨木の気配を感じる。視界の木々に大きいものが混じってきた。

頼む!七尋杉!頼む!出てくれ!

と祈りながら進む

七尋杉

目の前に大きな木が現れた。

鮮やかな緑の葉を貫く幹。そこから射し込む光。幾重にも重なった根。

まさか・・・七尋杉? 広大な山の中で見つけることができたのか?

幹とも根ともわからない大きく開いた口に入る。

先っきまでの焦って小走りになっていたのが嘘みたいに、ゆっくりとじっくりと見わたしていた。

空洞化した幹の中は、12畳ほどの大きさ。堆積したおが粉。鼻を抜ける樹木の香り

反対側に抜けてみる。

そこには3体が合体した見たことのない樹形の巨木の姿!

大きく深呼吸し拳を突き上げた。

七尋杉

七尋杉発見!!!!!!

2日間、山を歩きまわり最後の最後で発見できた喜び

「良かった。見つけることができた。考えて良かった。最高やな。嬉しい。」

いろんな感情が湧き出て感極まるものがある。

道を忘れないように覚えつつ、川で待つトシくんの元へ駆け足で戻る。

「トシくん!七尋杉ついにみつけたよ!行こう!」

七尋杉発見!
そんなドラマみたいな展開あります?とトシ
七尋杉

こうして七尋杉をトシくんも見ることができ、とても喜んでくれた。

2人で万歳記念撮影をして、様々な角度から見て名残惜しかったが下山することにした。

2人とも疲れているはずだが下山する足取りは軽かった。

七尋杉の写真がたくさんの詳細はこちら

屋久島 冒険記は続く

ウィルソン株

yoji koyama · 2022年1月13日 · コメントを書く

ウィルソン株

ウィルソン株 詳細

文化財指定: 国指定特別天然記念物(屋久島スギ原生林として )
学名:Cryptomeria japonica
樹齢:2,000年
樹高:42m
幹周:13.8m
施設:なし
標高:大株歩道 標高1,030m
難易度:★★★★☆
樹勢 :★★★☆☆
撮影日:2021年10月7日
ウィルソン株
見落としてしまいそうなウィルソン株の入口 
ウィルソン株
ウィルソン株に二代目の芽が伸びる
ウィルソン株
ウィルソン株周辺の木々

縄文杉への登山道(大株歩道)を歩いていると、突然巨大な切り株が現れます。人が入れるほどの大きな空洞があり、天から光が差し込みます。そこが「ウィルソン株」。縄文杉と並んで多くの登山者を惹きつける人気スポットです。

ウィルソン株は、推定樹齢2,000年を超える大杉の切り株であり、木の中に入れる全国でも希少な場所。内部の空間には湧水が流れ、祠があり天からは光が射し込み、屋久島の森の神秘を体感できる特別な場所です。

この巨木の切り株は、倒木ではなく1586年、豊臣秀吉の命令により大坂城築城・京都の方広寺の為に切られたといわれています。

しかし方広寺は落雷による火災により焼失しており現在、ウィルソン株を使った建物は見ることができません。

日本を訪れたイギリス人の植物学者アーネスト・ヘンリー・ウィルソン博士が紹介したことから由来となり「ウィルソン株」と命名されています。

切り株内部に足を踏み入れると、夏でも涼しく湿った土と木の香りが立ち込め外とは別世界。見る場所によっては「ハートマーク」に撮影できることからフォトスポットとなっており登山客がそのハートを撮影しようと空にスマホを向けて撮影していました。

ウィルソン株

外に出ると現実世界に帰ってきた感覚。辺りを見渡すと切り株の上には二代目の芽が伸び数百年後、また巨木として屋久島に君臨するのだろうと感じました。

切り株になってからも人を魅了し続け自然の神秘を堪能できるウィルソン株、縄文杉とセットで足を運んでみてください。

僕が屋久島に行くきっかけとなった『大王杉』の記事もご覧ください。

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