
山王神社の大クス 詳細
| 読み方:さんのうじんじゃのおおくす | 
| 別名:山王神社の大楠、被爆クスノキ | 
| 指定区分:長崎市指定天然記念物 | 
| 学名:Cinnamomum camphora | 
| 樹齢:300年以上 | 
| 樹高:21.0m / 17.6m | 
| 幹周:8.63m / 6.58m | 
| 施設:トイレ | 
| 住所:長崎県長崎市坂本2丁目6 | 
| 難易度:★★☆☆☆ | 
| 樹勢 :★★★★☆ | 
| 撮影日:2023年11月3日 | 










被爆直後から新芽を出した奇跡の楠
1945年8月9日、長崎に原爆が投下された爆心地から800m位置する山王神社はその被害をもろに受けた。


クスノキは主幹の上部を失い、熱線で樹皮を焼かれ黒焦げになり、ガラスやコンクリート片がささった。 枯れ死したと思われたクスノキは2カ月という歳月で新芽を出し人々に希望を与えた。
そんな話に心震え、いつか長崎に行くときは必ず見たいと思う巨木だった。
参拝時に、ここにこれたことに深く感謝し、この地で亡くなられた方々のご冥福を祈った。 クスノキの前には千羽鶴が今も尚、飾られている。
ただ不思議と悲壮感はない。 きっと力強く育ち続け人々に希望を与えた奇跡のクスノキがそうさせているのだろう。

案内板を読むと、すさまじいことが書かれていた。 780人いた町民は原爆が投下された10日後にはほとんど死に絶え。生き残っていたものは20名くらいとなっていた。
175世帯中、家族そろって生き残ったのは山王神社の船木氏の一家族だけであった。その日、空襲で防空壕奥深くに入り、赤ん坊に至るまで完全助かったという。これを読んで鳥肌が立った。
奇跡のクスノキはこの地、この神社が持つ不思議なエネルギーによるものなのだろう。 深い敬礼をして参拝と撮影を終えた。
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