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巨木図鑑

巨木図鑑 出版の裏話14 東北編

yoji koyama · 2024年7月15日 · コメントを書く

2023年7月21日、東北8日目

「アブ襲来」

この日は、巨大なカツラを巡りながら北上する予定。

ただ前日に見た予報は、かなりフラグが立っている。

大雨、土砂崩れと恐ろしい。

下の地図の赤丸印から北上していき十字印のある目的地周辺から盛岡に抜けていくそんなプランだった。

前途多難な一日になりそうなので、これは見たい!というもの意外を諦め進むことにした。取捨選択をせず行きたいところ全部まわっていたら時間が足りない。
天候も怪しい。それどころか警戒レベル4とは中々ではないか。秋田県は冠水していて大雨が降ったばかりで天候が安定していない。山間の谷を走る訳だから通行止めだと大幅に時間ロスにつながる。引き返しすとなると更に時間がかかる。その時間も考慮して無茶せず無理するそんな状況。

宮城県を出て真っ先に向かったのが、玉桂

巨木好きな人にも紹介されていることが少なく情報も数件しかない。ただ非常に楽しみに期待していたカツラの木。

どよんとした曇り空を眺め車を走らせていると到着直前から辺りが明るくなり始めた。そしてついに8日目にして初めて巨木の枝葉から眩い太陽光が目に飛び込んできた。

万物の生命の源「太陽」。どれほど恋しかったことか。

それも新緑が美しく樹勢も極めて良い玉桂で拝めるとは、感極ってしまった。

たくさんの写真を撮ったあと、しばらく座り込み眺めていた。

玉桂

玉桂 ←詳細はこちら

天気予報がダメでも一発目から天候が味方すると次からも天気に恵まれる気がしてくるから不思議だ。

次に向かったのは、民家に立つ大洞の千本カツラ。こちらも情報が少ないカツラ

千本カツラというのが正式名称のようだが、全国に千本カツラという名称がありすぎるので、頭に地名が付けられ大洞の千本カツラと呼ばれています。また別名は小友の千本カツラとも呼ばれている。

大洞の千本カツラ

大洞の千本カツラ ←詳細はこちら

これまたすごいカツラだ。この太さと樹高と数値に負けない迫力がある。

それが県指定にもなっていないから驚きである。

岩手県では、このレベルが当たり前なのだろうか?それとも民家に立つ巨木だからか?気になって帰って来てから調べてみたが、岩手県は巨木TOP30に県指定が1本、国指定が1本と他県に比べ圧倒的に少ない。なぜなんだろうか?保護する予算か?
ただ、県や国が保護しなくともどれも大きく成長しているので心配は必要ないんだろう。

そして次の木はこの日、最も楽しみにしていた白山杉

白山杉と山祇桂は100mも離れていない距離に立っていてどちらも幹周10m越えの超巨木。それを同時に拝める貴重な場所。

並んで立っているのでどちらから見るか考えたが、車を停めた目の前に祠があったので、参拝して山祇桂から撮影することに

参拝する前からソワソワしてしまう。祠を飲み込むように祠の上から見えている只ならぬ雰囲気の木々、この木がカツラなのか?どこまでひとつなのだろか?そんなことがよぎっていたが心を落ち着かせ参拝をする。


この巨木も実態がわからない巨木だった。大きそうということくらいしか写真からはわからないので、実物を見たかったカツラ。祠の裏に立つカツラへ向かった。

山祇桂

山祇桂 ←詳細はこちら

想像以上だった。

カツラの側には山の上の方からちょろちょろと小川が流れてきている。

恐らく源流が近い。この水が二本の巨木を育み続けているのだろう。

カツラから白山杉の全貌は見えているので草をかき分け進んだ。

蜘蛛の巣が顔にまとわりつくがガシガシ進むとまた祠が現れた。ただ看板は地面に倒れ、草もボウボウに伸びている。正面からの道も同様にボウボウだ。

祠と周りの木々で思った以上に白山杉が見えずらい。裏から見れないかと少し登り振り返ると・・・ そこには男らしい凄まじい覇気を放つ白山杉の全貌が見ることができた。ただ白山杉はアブが多い活動期の6月~9月は特に注意が必要だ。

フード付きのナイロンパーカーを持っていると半袖よりは防御力が上がる。

白山杉

白山杉 ←詳細はこちら

超巨木に圧倒され一日一本で余韻に浸れるレベルの巨木を4本も連続で見て、朝から何も食べていないのでお腹は空いていたが、胸がいっぱいでお腹も一杯に感じていた。

二本を見終え、気が付けば14時。ふと気が抜けたのか達成感なのかはわからないが急にお腹が空いてきた。ただGoogleで調べても周りに開いている店は全くなく。盛岡まで行かないといけない。車に戻り熱々になった車の冷房を最大にして外に出て休憩しようとするとアブが一気に車の周り飛び始めた。それも1匹2匹ではなく何十匹と竜巻のごとく車を覆っている。それも4~5cmくらいありそうなスズメバチくらいデカイアブ。

すかさずドアを開け中に滑り込むと、アブも3匹程入ってきた。エンジンを切り急いで外に逃げる。その瞬間またアブが車内になだれ込み車の中も外もアブだらけ。

車内にアブが残るのだけは避けたい!すべてのドアを開け逃げて放置することにした。10分後、状況変わらず・・・ そんな格闘を20分以上続け 何とか脱出することができた。

運転を始めるとボンネットに巨大なアブがいることに気づき窓を全開にして走った。ついでにアブの習性についてお話しておくと、アブは獲物をみつけるために、3つのものに反応する。それが「熱」と「二酸化炭素」「黒いもの」、カンカン照りで熱せられた車、そしてエンジン、更に排気ガスときたらアブにとっては条件が揃った格好の獲物になる訳なので気をつけたいところだ。

遅めの昼食を済ませ最後に川目吉田氏の千本カツラに立ち寄った。

そこにはジブリのような世界が待っていた。

川目吉田氏の千本カツラ

川目吉田氏の千本カツラ ←詳細はこちら

もう少し北上したかったが、思いのほか山道は蛇行していて、移動時間もかかってしまった。ただこの日、岩手の最高峰の巨木を見ることができ終始天気も崩れず素晴らしい一日となった。

巨木図鑑 出版の裏話15 東北編へ 続く

2023年7月21日 行動記録

巨木図鑑 出版の裏話13 東北編

yoji koyama · 2024年6月8日 · コメントを書く

2023年7月20日、東北7日目「青空」

朝起きると、これまで一週間もの間、ずっと頭上にあった厚く重たい雲は消え去り、清々しい青空を見た。

あてもなくホテルから飛び出し街の散歩をすることにした。

仙台市の朝市
朝食はスタバで
高速道路と青空

気持ちのいい朝だ。朝食を終えこの日仙台を後にし気仙沼へと北上することにした。

宮城県は太い木が少なく、8m以上の巨木を手あたり次第行くことに

リアス式海岸沿いを岩手まで抜ける予定だ。

今日からようやく天気の心配をせずに撮影できると気分も上がる。車の窓を全開にして爽やかな風を感じながらのドライブ。

最初の巨木は、宮城県本吉郡の海外沿いにある荒澤神社「太郎坊の杉」

荒澤神社
荒澤神社入口
荒澤神社
デコボコの参道は綺麗に清掃されている。拝殿裏に立つ杉へと向かう
太郎坊の杉

太郎坊の杉 ←詳細はこちら

前日までの雨で樹皮がしっとりし良い雰囲気。緑の色彩がまるで違う

撮影できるスペースが少ないのでタイトな時間で撮影を終え、

また海岸沿いの曲がりくねった道を北上した。気仙沼に到着。

気仙沼には2011年震災直後にボランティアで来ていた。

10m以上に積み上げられていた瓦礫のビル群が綺麗になくなり、街ができ人の生活があり復興を感じることができた。当時あれだけ壊滅状態になっていたのに、人の生活を感じられることができるまでになっている。あたりまえのことかもしれないけど凄いことだと感動した。本当によかった。

次に向かった久保の大桂は、久保集落の奥。Googlemapでは行き止まり手前の道路沿いとなっている。向かっていると車1台がギリギリ走れるが両サイドの草が車にガシガシ当たるような細さどんどん狭くなる道にヒヤヒヤしながら注意深く大桂を捜す。

辺りに駐車場はなく、ターンもできないので行き止まりまで行くと一軒の家があった。

流石に車が擦るほどの草が生えているのだからここは人が住んでいないだろうとUターンし車を路駐し、草むらへと進入していった。

久保の大桂

久保の大桂 ←詳細はこちら

データ上では、宮城県第二位となる巨木。13.0mの大桂

ただ少し元気が感じられない。足元の小川の水量もちょろちょろと僅か。

少し心配になりながら撮り終えると・・・ 大粒の雨がポツ、ポツっと

その時「ピーーーーーーーーーーーー!!!」と苛立ちを感じるクラクションの音

えっ???自分の車が鳴らされている?誰か来たというのか?

急いで戻ると、突き当りの家の住人のようだ。深々と頭を下げすぐに発信した。

辺りはゲリラ豪雨のように土砂降りとなった。

次の目的地はこの場所から15分の龍雲寺のスギだ。

15分でこの豪雨が止むとは思えないが向かった。朝の晴天はどこへやらフルワイパーでも前が見えない程の雨になっていた。

龍雲寺についたが雨は止まなかった。遂に連続で雨が止む記録が止まったか。流石にこの雨では撮影は不可能なので気仙沼に戻り昼食とした。雨が止み再度龍雲寺へと向かい、撮影機材を持ち寺を訪ねた。

たくさんのお墓があり敷地は広く歩き回るが杉は見当たらない。汗だくになりながら30分程捜したが見つけることができない。

お寺の人に聞こうにもインターフォンを押しても誰も出ずで敷地をくまなく歩く。

見当たらない。ネットで調べなおすと・・・ 衝撃の事実「伐採されている」

どうりで見つからない訳だ。

ただ待てよ。・・・鳥肌が立つ。ここまで東北26本は全て雨を避けて撮影できている。それが龍雲寺の杉だけ雨かと思いきや、杉はない。

次に向かえと言われているような雨だった。まるで天気と巨木撮影が綺麗にリンクしているようだ。

ここから一気に北上し岩手入り

陸前高田市は、2011年の大津波から今後に備え海岸沿いには2kmに及ぶ高さ12.5mの堤防が作られていた。
大きな堤防を横目に海岸から数km走った高台にある常膳寺で車を停めた。

常膳寺の姥杉

常膳寺の姥杉 ←詳細はこちら

もう15時はまわっているが、三陸大王杉まであとわずかの距離

行くことに迷いはなかった。何と言っても岩手県の杉ランキング1位を取っている巨木なのだ。

到着16時過ぎ、早く見たいのと、急いで撮影しないとという気持ちで焦っていた。

デカイ!デカイ!と興奮した大王杉

三陸大王杉

三陸大王杉 ←詳細はこちら

三陸大王杉を撮り終えると17時過ぎになっていた。いつものようにブッキングドットコムで予約するかと見てみるが、一番近いのが気仙沼の宿。

民宿を捜すという手もあるが、めんどうだから45分位だし一気に戻ることにした。

今日見た巨木の余韻に浸りながらホテルについた。

宿は、基本的に18時以降にチェックイン、早朝5時には出発することが多いので素泊まりばかりだ。お風呂に入り疲れを癒したあと腹ごしらえ。

ホテルから近くで開いている店を捜したら、「麺来」というお店が評判も割と良くて近い!あまり食事のことは記事にはしていないのですが、東北の旅を通して一番うまかったお店がこの「麺来」だったので簡単に紹介したい。

麺来
店は大繁盛していたが、最後の席が空いていた。ラッキー
辛いのは得意ではないので辛さ控えめの味噌ラーメン
シンプルな見た目とは裏腹にジューシーで奥深い味のチャーハン

巨木の旅に地元の食事と温泉がいつもセットだが、今回の旅は巨木のことしか考えていないので、行き当たりばったりで宿を決め、食事も適当に評判いいとこに入っていた。いろんなおいしいものを食べたが、この夕食がおいしすぎて記憶に刻まれました。

また宮城にいくことがあれば是非寄りたいと思う。

こうして、宮城 → 岩手 → 宮城という駆け抜けた一日は終わった。

巨木図鑑 出版の裏話14 東北編 へ続く

2023年7月20日 行動記録

巨木図鑑 出版の裏話12 東北編

yoji koyama · 2024年5月10日 · コメントを書く

2023年7月19日、東北6日目「覚悟」

次に向かったのは沢尻の大ヒノキ(サワラ)だが、すぐ手前に国指定天然記念物の杉が立つ諏訪神社があるので寄ることにした。

正直、沢尻の大サワラが見たすぎて、時間があれば寄りたいぐらいの考えでいたが、それがいかに愚かな考えだったか一目でわかる素晴らしい夫婦杉だ。

真っすぐ高く聳えた杉は流石国天!

諏訪神社の翁杉媼杉

諏訪神社の翁杉媼杉 ←詳細はこちら

福島の名木を連続で回っていく贅沢。

そして沢尻の大サワラに近づくと6日目にして初の太陽が姿を見せた。

あぁ太陽って何て素晴らしいんだろうか。天気と同様どこか自分の心も曇っていたのかもしれないと思う程、すっきりと晴れ晴れした気分だ。

沢尻の大サワラは山の奥に立つ巨木だが車で行くことができ、駐車場はないが、見通しが良く道路も広くしてあり車も通らないので側道に停めて問題なさそうだ。

いやいやいや~凄まじい!

写真では見ていたので知っているつもりだったが、やはり実物はとんでもない!

迫力が全く違う!想像以上のサワラに興奮を抑えられない。

沢尻の大ヒノキ(サワラ)

沢尻の大サワラ ←詳細はこちら

マリーゴールド
辺りにはマリーゴールドが植えられていて美しい

しばらく遠目で見えるところに座り眺めていると、小鳥の大合唱団が囀り

ずっとここに居たいと思ったが、折角天気も回復してきたんだ次に行こう!

と気持ちを切り替えた。

次の巨木は行くことを躊躇っていた巨木。

でもここまで来たのだ。行くぞ!と腹を決めて向うことに。

福島県の高速を走っていると帰宅困難地域という看板が見えた。
そしてその後、高速から見た景色は人の気配のない被害が残る荒れた家並みだった。

放射能測定器

0.1マイクロシーベルトという放射能を測る電光掲示板が時折あり、ゾクっとさせる。
それが0.4,1.0、1.9マイクロシーベルトとドンドン数値が増えていく

向かう大悲山の大杉は福島第一原発の18kmの地点に立つ巨木で
自分の中でもう見ることのないであろうと思う巨木だった。

ただ出版の話をいただき福島の地に再度訪れるなら
見ておきたい巨木の筆頭に上がる巨木でもあった。

大悲山の大スギ

大悲山の大杉 ←詳細はこちら

どこか覚悟に近い感覚で訪れた福島
そしてどこか感情を表すような大悲山という名前
いろんな感情が巡ったが、巨木を目の前にし深く一礼をして時間を忘れ無心で撮った。

大きく手を伸ばすように立つその姿に悲壮感は一切なく、凄まじくエネルギーを帯びているようだった。

やりきった。福島を駆け抜けた。まだ寄りたい木もあったが、もう時間的に限界。

十分やったんだと納得し帰路についた。ホテルに戻るころには辺りは真っ暗だった。

巨木図鑑 出版の裏話13 東北編 へ続く

2023年7月19日 行動記録

2023年7月19日

巨木図鑑 出版の裏話11 東北編

yoji koyama · 2024年5月6日 · コメントを書く

2023年7月19日、東北6日目 

「奇跡は続くのか」

18日夜、ホテルにつき明日の計画を考えるため雨雲レーダーや複数の天気予報を見ていた。宮城・岩手は一日中雨、福島は朝7時までは曇りその後雨。

僅かな可能性にかけ早朝5時出発で6時位につけば一本は曇りで撮影できるかもしれないと考え、眠りについた。

早朝5時起床、カーテンを開けると土砂降り模様。沈んだ気持ちを抑えダメ元で福島の地へ車を走らせた。仙台から1時間で万正寺の大カヤに到着できる。福島に入ればもしかしたら雨が止むかも。そんな淡い期待は前日までと称名寺の奇跡的な体験からだろう。

コンビニで軽く朝食を済まし、万正寺の大カヤへ向かうと到着1分前に雨は止んだ。

これだけ巨木に到着すると雨が止むことは、今までも経験あったが一日に連続で巨木をまわることが然程多くないし悪天候ではそもそも出向かない。

想像以上の天気にテンションが上がるというような軽いものではなく、目に見えない存在を感じるほどになっていた。

天候の回復に例のごとく急いで準備し撮影を開始した。

日本一のカヤを相手だが構図など悩んでいる時間はない。兎に角、その巨木の良い表情を探し撮影していった。

万正寺の大カヤ

万正寺の大カヤ ←詳細はこちら

流石は日本一のカヤ、樹冠が大きく広がり見事だ。年数を刻んだ幹も実にかっこよく巨木好きを満足させる素晴らしさだ。カヤの実もたくさんついていていい時期にこれた。

40分程、ぐるぐる回りながら撮影し車に戻った。

ここで思った。車に乗り込んだらまた雨が降るのでは?そう思い動画を撮り始めると、車の天井から天板に当たる雨音が聴こえた。ポツポツポツとフロントガラスに雨がつき、乗り込んで数秒で雨が降り始め1分後には土砂降りに変わった映像が撮れた。

全身に鳥肌が立つ。

これは紛れもなく、巨木が雨を止めてくれているか、自分の旅を見守り応援してくれている神的な存在の力が働いている。と確信に変わっていった。

スピ系のような話になり、求めない人も多いかもしれない。

ただ、感じたままを書いていく中で、この天候がこの旅や出版にとってとてつもなく大切なキーポイントになっていることはご理解いただけたらと思う。出版のことを考えると折角の素晴らしい巨木も、大雨だと伝わらない写真になったり。ピントのあまい写真。暗い写真が続くというのは避けたいところだ。

巨木図鑑は北海道を筆頭に東北、関東という順番で構成される予定の中で、最初の方に雨写真ばかりだというのは正直良いとは言えない。といって何度も足を運べるほど時間に余裕はない。

なのでどうしても外せない巨木は何時間でも良い天候を待つくらいの覚悟が必要となっている中で、「どうぞ撮影してください」と言わんばかりに雨が止むのは、この上なくありがたいことだと感じる訳です。

この時、行くか迷っていた岩手方面を見ると雨雲レーダーは赤と濃い青の分厚い雲が全土を覆っていた。前日の判断が福島でよかった。雨の中突撃してよかった。たくさんの良かったに包まれ、次の目的地へと向かった。

このような感覚になってくると、やたら近いトイレ、通行止めで迂回、やたら遅く走る前方の車、それらで時間を取られる感覚ではなくなり、全てが天候の時間調節にも感じてくる。

ポジティブ思考なのかもしれないが、全てが出来過ぎた状態には多少のトラブルが効いているので流れるように身を任そうと考えるようになっていた。

杉沢の大杉

杉沢の大杉 ←詳細はこちら

杉沢の大杉は出版の有力候補、福島を代表する名木だ。

敷地は大杉が悠々成長できるような整備が完璧にされて地元愛を感じた。

少し引いて見れるように屋根付きの展望台があったり遊歩道があったりで非常に素晴らしい環境。この大杉では雲の切れ間から少し太陽を感じるほどに明るくなってきていた。

雨が降ると空気中のゴミが落ち、空気が綺麗になり、しっとりと濡れた樹皮は立体感を出し、辺りの草花も生き生きと映る。まさに雨上がりは巨木撮影に向いている。

杉沢の大杉アジサイ

この日、杉沢の大杉の周りにはアジサイが咲き乱れ巨木とアジサイがどちらも見れてお得な気持ちで撮影できた。

本来なら半日くらい時間を取ってのんびり鑑賞や撮影をやっているところだが、この日、福島を一日で回り切りたいと意気込んでいたので、後ろ髪惹かれる思いでこの地を後にした。

巨木図鑑 出版の裏話12 東北編 へ続く

巨木図鑑 出版の裏話10 東北編

yoji koyama · 2024年5月5日 · コメントを書く

2023年7月18日、東北5日目

「称名寺の奇跡」

山形を後にして東北二県目に選んだのは宮城県

宮城県は、巨木で8mを越えているものが約20本、10m以上は8本しかない。

最初に向かったのは宮城県西部に立つ宮城県巨木ランキング10位の逆銀杏

逆銀杏

逆銀杏 ←詳細ページはこちら

民家に立つイチョウなので、家の人に挨拶をして撮影させていただいた。

撮影し終わるとすでに16時くらい、夕方の撮影はあまり好まないのでそのまま宿探し明日に備えてもよかったのだが、明日も明後日も天気予報は100%雨予報

ロケハンだけもしておくかと称名寺のシイノキに向かうことにした。

ただこのシイノキがある宮城県亘理郡にはブッキングドットコムでとれる良い宿がなく仙台市で少し良さげなホテルをとった。明日からの予報は完全な雨、土砂降りが続けば流石に足止めになることを考えホテルでのんびり今後の計画や休息をとれる宿の方が都合がいいと考えたからだ。

逆銀杏を出るとすぐに雨が降ってきて、称名寺のシイノキが近づくにつれて雨は激しさを増し、ナビであと3分のところまで来ると車のワイパーをMAXにしても前が見えないほどのバケツをひっくり返したような大雨になっていた。

称名寺の駐車場に停め、は~っとため息をつきロケハンの準備にかかろうと、ドアを開けると

「!!!・・・」

「!?」

「えっ?」

雨が一滴も降っていない・・・ 

車を停めたところまでは確かに大雨だったのに

これはシイノキが雨を止ませてくれたに違いない。明日でも明後日でもなく今撮っておけということ。急いで撮影準備をして広い敷地のお寺のシイノキ目掛けて小走りに急いだ。参拝をしてお墓にも深く挨拶をしてすぐに撮影開始。

称名寺のシイノキ

称名寺のシイノキ ←詳細はこちら

本殿への階段を上がると正面に待ち構えるように聳えるこの睨みの効いた風貌

どよんとした空が逆にこのシイノキの雰囲気にあっている

いつ降ってくるかもしれない雨。速度が上がる自分。すごいスピードで三脚の高さを変えバンバン撮影した。

そしてこの称名寺にはもう一本の巨木スダジイが立っている。

非常にややこしいのだが、称名寺のシイノキと称名寺のスダジイの二本。

何がややこしいかって、スダジイとシイノキ、シイは全て呼び名が違うだけで同じスダジイなのだ。

称名寺のスダジイ

称名寺のスダジイ ←詳細はこちら

こちらのスダジイは樹冠が大きくこんもりしていて、国道からも見えるが少し幹は細めの6m位、本殿前のシイノキには到底かなわないがこれはこれで立派だ。

二本を駆け足で撮影し駐車場へ戻った。おそらく40分くらい撮影で辺りは暗くなり始めていた。そしてお寺を離れ宿をとった仙台へ数分走ると、やはり雨が降ってき仙台に入る頃には真っ暗で大雨に戻っていた。

この旅始まって、5日間全て雨降っているが巨木の前では雨が止み撮影できている。

その中でも、この日は奇跡的だと強く思え感謝した。

巨木図鑑 出版の裏話11 東北編へ続く

2023年7月18日の行動記録

2023.7.18
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小山洋二 プロフィール

yoji koyama冒険家 / 巨木写真家
マツコの知らない世界 出演

著書:巨樹・巨木図鑑

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